2014年04月14日

[メモ] 黒鉛の量が同じでも硬度の違う芯が作れるらしい

ソースはパイロットの特許文書。

鉛筆芯 (パイロットコーポレーション 特開2011-127055)
http://kantan.nexp.jp/pat_pdf/A/2011/55/2011127055.pdf
(PDF注意)


上記文書から重要な部分のみ引用。(緑字の部分が引用)

黒鉛(結晶子サイズLcは35nm、平均粒径5μm)60部とポリ塩化ビニル40部およびメチルエチルケトン100部を混合し、ニーダー等により混練したのち、得られた混練物を押出成形し、次にアルゴン雰囲気中において、最高温度1000℃まで焼成した。得られた芯の気孔中にスピンドル油を含浸させて、グレードがHBで呼び寸法0.5mmの鉛筆芯とした。
この鉛筆芯は、黒鉛の結晶子サイズLcが35nm、曲げ強度が410MPaで、濃度Dは0.35であり、良好な相関関係を有し、さらに書き味も滑らかで良好であり、配向度は88%となってHBとして適正な鉛筆芯となった。
【実施例2】

【0018】
実施例1において、結晶子サイズLcが45nmの黒鉛を用いた以外は、同じ結合材、溶剤を使用し、同様の工程を用いて呼び寸法0.5mmの鉛筆芯を作製した。この鉛筆芯は曲げ強度が320MPaで、濃度Dは0.45であり、良好な相関関係を有し、さらに書き味も滑らかで良好であり、配向度は87%となって2Bとして適正な鉛筆芯となった。

【0019】
(比較例1)
実施例1において、結晶子サイズLcが64nmの黒鉛を用いた以外は、同じ結合材、溶剤を使用し、同様の工程を用いて呼び寸法0.5mmの鉛筆芯を作製した。
この鉛筆芯は、配向度(%)が88%であったものの、曲げ強度が180MPaできわめて弱く、これに対し濃度Dは0.47と濃くなったが筆記距離が劣化した。

【0020】
(比較例2)
実施例1において、結晶子サイズLcが15nmの黒鉛を用いた以外は、同じ結合材、溶剤を使用し、同様の工程を用いて呼び寸法0.5mmの鉛筆芯を作製した。この鉛筆芯は、配向度(%)が85%で、曲げ強度が480MPaで強く、濃度は0.07できわめて硬く薄くなった。


*上記部分を読んでの自分なりの理解
※結晶子というのは、でかい結晶を作っている最小の結晶の粒のことらしい
・黒鉛を増やさなくても、結晶子サイズが変わるだけで強度、濃度が変わる。
・結晶子サイズだけでは、濃くするのは限界がある。この作成例では、2Bが限界らしい。
・薄い方向なら結晶子サイズだけでいくらでも薄くできそう。でも薄い方向は単純に黒鉛を減らせば良さそうだ。
・こういうことができるなら、濃い芯は黒鉛が多くて、薄い芯は黒鉛が少ない、と単純には言えないのだろう。鉛筆の論文に載っていた配合例は昔ながらの方法なんだろう。



ついでにシャーペン芯の材料例も載っている。
*上記文章での材料例
※試験用にわかりやすい配合にしていると思われる。別の特許文書ではいろいろな材料が使われて複雑だったので。
mplead_base_pilot2011-127055.jpg
焼成後にスピンドル油に浸して染み込ませている。

粘土焼成芯の粘土部分をプラスチックに置き換えている感じかな。
粘土→プラ(塩ビ)
水→溶剤(メチルエチルケトン)
posted by masati at 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | メモ

2014年04月09日

[メモ] 動画:鉛筆芯ができるまでの和訳

ステッドラーの鉛筆芯ができるまでの動画。
How It's Made Graphite Pencil Leads - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=5-b2q3jQ414
鉛筆ではなく、鉛筆芯だけに絞った動画。

黒鉛を粘土と混ぜて、芯の形にして、焼いて、オイルに浸して完成!という薄っぺらい知識しかなかったので見て良かった。

シャーペン芯も似たような工程だと思われる。(Mechanical pencil leadで検索したが動画はなかった。)
黒鉛を粉にするところまでは同じのはず。
シャーペン芯では、粘土のかわりにプラスチック、水のかわりに溶剤を使うようだ。

*簡単な工程
<鉱山パート:鉱石から黒鉛のパウダーを作る>
黒鉛の鉱石を掘る
鉱石を砕く。
さらに細かく。
水と油と混ぜつつ、不純物を取り除く。
乾燥。
黒鉛の粉ができる

※粘土に関しては説明されない。

<工場パート:黒鉛の粉が芯になるまで>
黒鉛粉末に粘土と水を混ぜて練り、粒状にする。
粒を押し固めて塊にする。
塊を一週間、寝かせる。
寝かせ終わった塊を、機械で押し出して芯の形にする(※生クリーム絞りのように)
芯を鉛筆の長さにカットする。
芯を乾燥させる。
芯を約1000℃で焼く。
芯をワックスにつける。

・黒鉛の形状に注目して簡単に
[鉱山]
岩>鉱石>鉱石の破片>鉱石の粉(不純物入り)>黒鉛の粉
[工場]
黒鉛の粉>粘土を混ぜる(ここから粘土入り)>顆粒>大きい塊>押し出して芯に


*日本語訳部分だけ抜き出し
<冒頭>
lead(鉛)という呼び名だが、鉛筆芯は実際には鉛ではない。
芯の主原料は黒鉛だ。
黒鉛は炭素の一形態であり、地球の地殻内に大量に存在するものだ。
鉛筆芯は、黒鉛の粉末と、水に溶かした粘土を混ぜ合わせて作る。
粘土の割合を増やすほど芯は硬くなる。

<芯が映り、STAEDTLERのロゴが見える場面>
上質の黒鉛芯は、折れにくく、紙の上をなめらかにすべる。

<ここから鉱山の場面>
黒鉛は、露天掘りと坑道掘り両方で採掘される。
(坑道掘りは)このドイツ鉱山のようなものだ。
工夫たちはハンマードリルで、爆薬のための穴をあける。
鉱区の採掘で採算が取れるには、鉱石は少なくとも30%の黒鉛を含んでいなければならない。

<地上。カートや、ミルが映る場面>
地上で、鉱石を破砕機で砕き小さい欠片にする。
そして油と水の混合物を加え、回転粉砕機で砕く。
スキマーが浮き上がった黒鉛の膜を粉砕機に送り返す。
(*スキマーという機械があるらしい。液体と、その液に浮いている粒子や別の液体を分離する装置とのこと。参考:http://en.wikipedia.org/wiki/Skimmer_%28machine%29)
5度繰り返すと、黒鉛は96%まで濃縮される。しかし、まだびちょびちょなので乾燥器に入れる必要がある。
572°F(300 ℃)で回転させた後、約30秒で、黒鉛は完全に乾燥した細かい粉になる。
黒鉛は、採掘、加工を経て鉛筆工場に出荷できるようになる。

<工場>
鉛筆芯を作るために、工場は黒鉛粉末と、粘土と水を混ぜ合わせる。

35分間の混合過程の中で、大切なのは、混ぜ合わせる速度、圧力、温度、水分量をコントロールすることだ。
それにより、均一な顆粒ができる。(*顆粒:大きめの粒)
(均一な顆粒は、)全ての芯を同等の品質にするための肝となる。

顆粒は水圧プレスに送られ、円筒形の塊に成形される。
乾燥を防ぐために工員がその塊をフィルムでくるむ。
そして、塊を一週間、寝かせておく。
寝かせた塊は水圧プレスに投入される。
水圧プレスは、塊を成形型から押し出す。成形型は一本の長く連続した芯を作る。
別の型を使えば別のサイズの芯も作れる。

次の機械は、つながった芯を鉛筆の長さにカットする。
芯はきちんとした太さと長さになったが、やわらかく、ぐにゃぐにゃである。
なぜなら、混ぜ合わせる工程で入った水をまだ含んでいるからだ。

工員が芯を回転乾燥機に投入する。320°F(160 ℃)である。
12時間後、芯は乾燥器から出てくる。まっすぐではあるが、まだ強度はない。

次に芯を1800°F(約982 ℃)を超える窯に10時間以上入れる。
この加熱は、黒鉛と混合された粘土を変質させ、芯を最終的な硬さに強化する。

最後に、上質なワックスに12時間浸す。
ワックスは芯の孔を満たし、
それが表面に残ることで、芯が紙の上をなめらかに滑るようになる。

製造ラインの至るところで、工場は品質管理テストに試験サンプルを提出する。
硬度、芯折れ耐性、直径、そしてもちろん筆記の品質を検査するためだ。

この企業(※STAEDTLER)は、三種の品質の黒鉛芯を、16段階の硬度にわたって製造している。
さらに、多種多様な色鉛筆芯を製造している。
色鉛筆芯も似たような方法で作るが、黒鉛でなく顔料粉末と蝋を使う。



*原文つき
英文が2段になっているものは、修正ありの部分。
上の段はAutomatic Captionsそのまま。
下の段の[]内が修正部分。
*の部分はメモ。

英文は、以下の動画の自動生成字幕(automatic captions)より引用。
http://www.youtube.com/watch?v=5-b2q3jQ414

0:00
despite the name lead the CORBA pencil is an actually made a flood
Despite of the name ["lead", the core of a pencil isn't] actually made of lead
lead(鉛)という呼び名だが、鉛筆芯は実際には鉛ではない。
0:04
it's made primarily of graphite a form of carbon it's very abundant in the earth's crust
It's made primarily of graphite, a form of carbon, it's very abundant in the earth's crust
芯の主原料は黒鉛だ。黒鉛は炭素の一形態であり、地球の地殻内に大量に存在する。(*地殻:地球の表皮。マントルの上、全て)
0:10
to produce pencil leads they combine graphite powder with water in clay
鉛筆芯は、黒鉛の粉末と、水に溶かした粘土を混ぜ合わせて作る。
0:15
the higher the ratio clay the harder the lead
粘土の割合を増やすほど、芯は硬くなる。
0:25
quality graphite pencil leads don't break easily and glide smoothly on the
上質の黒鉛芯は、折れにくく、紙の上をなめらかにすべる。
0:29
page
0:39
graphite is mine from both open pit mines and shaft mines
Graphite is [mined] from both open pit mines and shaft mines
黒鉛は、露天掘りと坑道掘り両方で採掘される。
0:42
like this one in Germany
(坑道掘りは)このドイツ鉱山のようなものだ。
0:51
minor's use hammer drills to bore holes for explosives
[Miners] use hammer drills to bore holes for explosives
工夫たちはハンマードリルで、爆薬のための穴をあける。
(*ハンマードリル:ハンマーのようにガンガン打ち付けつつ掘れるドリルらしい)
1:00
the chunks a bore must contain at least 30 percent graphite to make the area
[The chunks of ore] must contain at least 30 percent graphite to make the area
1:04
financially viable for my knee
financially viable for [mining]
鉱区の採掘で採算が取れるには、鉱石は少なくとも30%の黒鉛を含んでいなければならない。
1:10
at the surface a crusher breaks to your into small pieces
at the surface a crusher breaks [the ore] into small pieces
地上で、鉱石を破砕機で砕き小さい欠片にする。
1:14
then adding water in oil they pulverizer in a rotating mill
そして油と水の混合物を加え、回転粉砕機で砕く。
1:19
this or something flows into a system
( ここは聞き取れない)
1:23
that separates the graphite from the impurities the graphite particles cling
that separates the graphite from the impurities. The graphite particles cling
黒鉛と不純物を分離させる。
1:28
to the air bubbles
黒鉛の粒子は気泡にくっついて表面まで浮き上がり、
1:29
and float to the surface skimmer send this layer of graphite phone back into the mill
and float to the surface, skimmer send this layer of graphite [film] back into the mill
スキマーが浮き上がった黒鉛の膜を粉砕機に送り返す。
(*スキマーという機械があるらしい。液体と、その液に浮いている粒子や別の液体を分離する装置とのこと。参考:http://en.wikipedia.org/wiki/Skimmer_%28machine%29)
1:36
five cycles later the graphite concentration is 96 percent however it's soaking wet so it has to go into a dryer
Five cycles later, the graphite concentration is 96 percent. However it's soaking wet so it has to go into a dryer.
5度繰り返すと、黒鉛は96%まで濃縮される。しかし、まだびちょびちょなので乾燥器に入れる必要がある。

1:50
after spinning around at 572 degrees Fahrenheit
572°F(300 ℃)で回転させた後、

1:53
for about 30 seconds the graphite becomes a completely dry fine powder
約30秒で、黒鉛は完全に乾燥した細かい粉になる。
2:01
mined and processed it's ready to be shipped to the pencil factory
黒鉛は、採掘、加工を経て鉛筆工場に出荷できるようになる。

2:14
to make pencil leads the factory combines graphite powder with clay and water
to make pencil leads, the factory combines graphite powder with clay and water
鉛筆芯を作るために、工場は黒鉛粉末と、粘土と水を混ぜ合わせる。

2:18
during the 35-minute mixing cycle
During the 35-minute mixing cycle,
35分間の混合過程の中で、
2:22
is critical to control the blending speed pressure
It's critical to control the blending speed, pressure
大切なのは、混ぜ合わせる速度、圧力、温度、水分量をコントロールすることだ。

2:25
temperature, and moisture level
2:29
this produces homogeneous granules
それにより、均一な顆粒ができる。
(*顆粒:大きめの粒)
2:31
the key to ensuring that all the leads will be uniform in quality
(均一な顆粒は、)全ての芯を同等の品質にするための肝となる。

2:40
the granules going to a hydraulic press which shapes them into a cylindrical block
the granules [go into] a hydraulic press which shapes them into a cylindrical block
顆粒は水圧プレスに送られ、円筒形の塊に成形される。

2:51
workers then wrap the block in film to prevent drying out
工員は、乾燥を防ぐためにその塊をフィルムでくるむ。
2:54
and set it aside for a week to cure
そして、塊を一週間、寝かせておく。
3:07
payload each cured block into a hydraulic press
[They load] each cured block into a hydraulic press
寝かせた塊は水圧プレスに投入される。
3:10
which pushes it through a form and I producing one long continuous left
which pushes it through a [forming die] producing one long continuous [lead]
水圧プレスは、塊を成形型から押し出す。成形型は一本の長く連続した芯を作る。
3:22
different dyes give different sized let's the next machine then cuts the
Different [dies] give different sized [leads.] The next machine then cuts the
別の型を使えば別のサイズの芯も作れる。
3:28
continuous lead into pencil links
continuous lead into pencil [length.]
次の機械は、つながった芯を鉛筆の長さにカットする。
3:35
the lead to the right thickness and length but they're soft and pliable
The [leads are?] the right thickness and length but they're soft and pliable
芯はきちんとした太さと長さになったが、やわらかく、ぐにゃぐにゃである。
3:38
because they still contain water from the mixing process
なぜなら、混ぜ合わせる工程で入った水をまだ含んでいるからだ。
3:45
workers load the leads into a rotary dryer 320 degrees Fahrenheit
工員が芯を回転乾燥機に投入する。320°F(160 ℃)である。
3:52
12 hours later the leads exit the dryer straight
3:55
but not quite strong enough
12時間後、芯は乾燥器から出てくる。まっすぐではあるが、まだ強度はない。
3:58
so next they go into a kiln for 10 hours at more than 1803 spare night this
so next they go into a kiln for 10 hours at more than [1800 degrees Fahrenheit.] This
そして、次に芯を1800°F(約982 ℃)を超える窯に10時間以上入れる。
4:04
firing transforms the play that's mixed with the graphite strengthening the
[firing transforms the clay that's mixed with the graphite strengthening the]
この加熱は、黒鉛と混合された粘土を変質させ、芯を最終的な硬さに強化する。
4:09
leads to their final hardness
4:15
finally a 12-hour bath in a mixture of high-quality wax
最後に、上質なワックスに12時間浸す。
4:19
the wax is still the pores in the leads
[The waxes fill] the pores in the leads
ワックスは芯の孔を満たし、
4:22
leaving them with the surface the glide smoothly across paper
leaving them with the surface[, they?] glide smoothly across paper
それが表面に残ることで、芯が紙の上をなめらかに滑るようになる。

4:28
throughout the production process the factory post samples for quality control
製造ラインの至るところで、工場は品質管理テストに試験サンプルを提出する。
4:32
testing
4:33
to check our news break resistance diameter
to check [hardness, ] break resistance, diameter
硬度、芯折れ耐性、直径、そしてもちろん筆記の品質を検査するためだ。
4:36
and of course writing quality
4:42
this company produces three different qualities of graphite leads
この企業は、三種の品質の黒鉛芯を、16段階の硬度にわたって製造している。
4:46
in 16 different hardness levels plus a full array of colored lines
さらに、多種多様な色鉛筆芯を製造している。
4:51
made similarly but with pigment powders and waxes rather than graphite
色鉛筆芯も似たような方法で作るが、黒鉛でなく顔料粉末と蝋を使う。



*メモ
cure: 発酵や熟成のために寝かせておく、という意味があるらしい
>12. to process (rubber, tobacco, etc.) as by fermentation or aging.
dictionary.comより

・この会社はステッドラー。冒頭で思いっきりロゴが映っている。

・三種の品質の黒鉛芯、というのは、ルモグラフ芯、Wopex芯、その他(ノリス系)?この動画の時期がWopex発売後かはよくわからないが。
 16段階の硬度というとすごそうだが、6H〜8Bなので高級鉛筆としては普通。
 参考:他社高級鉛筆の硬度幅。ソースは該当企業のウェブサイト。トンボのソースはウェブサイト内カタログ。
 三菱鉛筆 ハイユニ 22段階(10H〜10B)。
 トンボ MONO100 17段階(9H〜6B)。
 ファーバーカステル9000 16段階(6H〜8B)。
 Derwent Graphic 20段階(9H〜9B)。
 Koh-i-Noor Toison d'Or 20段階(10H〜8B)

・ステッドラーの芯ホルダー用2.0mm芯が鉛筆芯と同じかはよくわからない。動画では芯をマルステクニコ780Cに入れて使っているがただの試し書きだろう。

・自動生成字幕すごい。考えてみれば、音声認識ができるなら字幕も自動生成できるか。でもすごい。
 字幕の全文は、動画の下にある"About Share Add to"という部分の右のアイコンをクリックすると表示され、コピペできる。
 字幕をダウンロードできるというFirefoxアドオンも試したが、ダウンロードできなかった。

・google検索で、『320 Fahrenheit』などと検索したら、摂氏に変換してくれた。便利。

*関連記事
鉛筆の黒鉛と粘土の比率。硬度別表
posted by masati at 22:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | メモ

2014年04月06日

[メモ] 鉛筆の黒鉛と粘土の比率。硬度別表

*鉛筆芯の黒鉛と粘土の比率(硬度別)
注意:シャーペン芯には当てはまらないらしい

硬度 黒鉛 粘土 ロウ※2
9H 0.41 0.53 0.05
8H 0.44 0.50 0.05
7H 0.47 0.47 0.05
6H 0.50 0.45 0.05
5H 0.52 0.42 0.05
4H 0.55 0.39 0.05
3H 0.58 0.36 0.05
2H 0.60 0.34 0.05
H 0.63 0.31 0.05
F 0.66 0.28 0.05
HB 0.68 0.26 0.05
B 0.71 0.23 0.05
2B 0.74 0.20 0.05
3B 0.76 0.18 0.05
4B 0.79 0.15 0.05
5B 0.82 0.12 0.05
6B 0.84 0.10 0.05
7B 0.87 0.07※ 0.05
8B 0.90 0.04 0.05

※ 原文では0.73となっているがおかしい。他の値から考えて0.7だろうとのこと

※2 原文にwaxとあるのでロウとしたが、焼成後に含浸させるoil 油/オイルを指しているかもしれない。
芯に含浸させる潤滑剤は、蝋でも油でもいいようなので、ロウで合っているようだ。

出典:Observational Models of Graphite Pencil Materials(Mario Costa Sousa, John W. Buchanan)という論文。
検索中にひっかかったYahoo Answersの回答経由でこのようなデータがあるのを知った。

上記データの情報元については不明。本文中に
>based on information received from pencil manufacturers.
(複数の鉛筆製造者からの情報に基づく)
としか書かれていない。

ロウは潤滑油として使われているとのこと。

論文自体は、ざっと見た感じ、鉛筆を研究してモデル化しCG描画に使おうという論文のようだ。
鉛筆による描画過程を簡略化し数値化することが主眼で、鉛筆自体の情報は少ない。


*シャーペン芯との違い?
別のページの記述だが、シャーペン芯では硬度が変わっても黒鉛含有量がさほど変わらないという記述もあった。
このデータは鉛筆のものなので、この表の黒鉛含有量をシャーペン芯にそのまま適用することは無理のようだ。

また、現行のシャーペン芯はポリマー焼成芯で粘土は使われていないようだ。(粘土の代わりにプラスチックが使われている)
粘土のかわりに使われているプラスチックは、ポリ塩化ビニル(PVC)っぽい。

更新:2014 4/7 ロウ(Wax)という表記が疑わしいので注意書きを追加など。
2014 4/8 もうちょっと調べたら、潤滑剤として、ロウもオイルも両方使われているようなので再修正。
posted by masati at 20:46 | Comment(1) | TrackBack(0) | メモ

2014年03月05日

[メモ] Uni 2.0赤芯はしゅいろ

uni_2red_.jpg
Uni 2.0赤芯は三菱鉛筆の880色鉛筆基準だとしゅいろ。
赤にもいろいろあるので別にいいのだが。

uni_2red.jpg
左から順に、
(左) 三菱鉛筆 2.0mm芯 赤 ※2年ほど前に購入
(中) 三菱鉛筆 880 しゅいろ ※10年ほど前に購入
(右) トンボ鉛筆 ホモグラフ1500 あか ※ベトナム製の現行版

写真だと色がわかりにくいが、Uni2.0芯は880色鉛筆のしゅいろよりわずかにオレンジ寄り。
でもしゅいろとほぼ同じ。
トンボホモグラフのあかは赤紫寄りのくすんだ色で、比較対象としては良くなかったか。

↓Uni 2.0赤芯と880色鉛筆しゅいろで点を打ってみた。見分けががつかない。
uni2redand880.jpg

2.0芯と880色鉛筆は、感触は全く違うので違う芯。
Uni 2.0赤芯はねっとりした固いワックスを塗っている感触でクーピーに近い。
880しゅいろは、2.0赤芯に比べればワックスっぽさが少なく、少しやわらかい。880色鉛筆はワックス感が強く固いほうだと思うが、2.0芯のほうがさらに固さもテカテカ感も上。
posted by masati at 20:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | メモ

2014年02月18日

[メモ] あのボロボロなゴムが改良されていた(Ohto SP-50xP)

sp505_overview2.jpg
写真はオートプロメカ SP-505P(0.5)。
上:旧(2年ほど前に世界堂で買ったもの。)
下:新(2014年1月にヨドバシドットコムで買ったもの。)

この、ゴムボロボロ問題はLa.系ぶろぐさんでずっと昔に指摘されていたので、持っていなくても知っている人もいるかもしれません。

sp505_rubber.jpg ゴム部分拡大。
 上(古い方)はゴムに謎の切れ込みが入っていてボロボロです。
 購入時からこうでした。
 下(新しい方)ではそんなことはありません。

 この切れ込みが駄目なのは、ゴムが切れて外れる原因になるからです。
 


sp505_rubber2.jpg 別角度。
 上(古い方)は、使っているうちにゴムの一部がボロッと落ちてしまいました。
 下(新しい方)は、ゴムに切れ込みが入っていないので大丈夫そうです。
 
 古い方の軸を見ると、ゴムをはめる溝が雑でバリが残っているので、新しい方もバリでゴムが切れる可能性もあるのですが。
 まあ、切れ目が入ったゴムよりは長持ちするでしょう。

 Ohtoの製品は細かい部分で、何かしら雑なところがありますね。

 いつごろから改良されたのかはよくわかりません。古いものが残りがちな店頭在庫はまだボロボロゴム版が多いのでは。ネット販売でメーカー取り寄せになっているところなら改良済みかと思います。



昔から個体差でゴムに切れ目が入っている物と入っていない物があったわけではないです。
昔はどのお店で見てもゴムに切れ目が入っている物ばかりだったので。

余談。パッケージに『すべらないメタルグリッパー』、と書かれていますが、ゴムを考慮しなければ、すべりにくさは可もなく不可もなくといったところでしょう。
グラフギア500やS10のような、きつくないローレットと比べても少し滑りやすいです。その分、触感はマイルドです。

↓グリップ部はこのように、細い溝を組み合わせた滑り止めになっています。
sp505_grip.jpg

あれこれ書きましたが、現行500円軸で0.5以上ならこれが一番好きかもしれません。
キャップの震えが大きかったりノックがスカスカしたりと気になる点もあるものの、軽めで、ぐにゃぐにゃしない金属軸で、芯の固定もきちんとした方で、余計な機能がついていない(大抵の機能はデメリットがあるため)、というのが良いです。
posted by masati at 22:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | メモ